翌日の移動中、冷蔵庫が動きませんでした。
前の晩にクーラーを回して、電気を使い切っていたからです。容量は2048Wh。数字だけ見れば、足りないはずのない容量でした。
結論を書きます。ラ・クールを一晩回すなら、この容量で足ります。ただし冷蔵庫を一緒に積むなら足りません。
この記事では、Anker Solix C2000 Gen 2 を夏のハイエース車中泊で使って分かったことを書きます。カタログのワット数ではなく、何と何を同時に使うと破綻するかの話です。
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買ったもの
Anker Solix C2000 Gen 2 Portable Power Station ダークグレー
- 容量:2048Wh
- 定格出力:2000W(瞬間最大3300W)
- AC×4/USB-C×3(100W×2、15W×1)/USB-A×1/シガーソケット100W
- 重量:約18.9kg
- サイズ:約45.9×25.0×25.7cm
- バッテリー:リン酸鉄リチウム、4,000サイクル以上
- AC満充電:約99分(最大1500W入力)
- 保証:18ヶ月、製品登録で5年

なぜ2000Whクラスにしたか
買った時点では、ラ・クールはまだ持っていませんでした。ただ、いずれクーラーを買うつもりでいました。夏の車中泊を家族で快適にするなら2000Wh以上は必要だと、先に決めていたからです。
冷蔵庫とサーキュレーターと携帯の充電だけなら、ここまでの容量は要りません。2000Whという数字は、クーラーを回すためのものです。
ラ・クールを一晩動かすと、どれだけ減るか
満充電から、ラ・クールだけに使った場合は朝まで持ちます。道の駅しょうなん(7月下旬)と月夜湖むつざわオートキャンプ場(8月中旬)の2回で確認しました。
ただ、残量が何パーセントずつ減っていったかまでは記録していませんでした。
自宅で検証してみた

- 9月中旬
- 6畳で扉や窓を閉め切り(室外機は、扉の下の隙間から廊下へ出しています)
- 室内温度29.3度
- 湿度75%
- 天気は雨
- バッテリー容量91%
体感では、かなり蒸し暑く、ベタつく嫌な日でした。

1時間経過
室温は1.7度、湿度は18%下がりました。1時間でも湿度が大きく下がり、体感ではかなり過ごしやすくなりました。
表示の消費電力は250〜280Wで推移し、残量は約15%減りました。単純計算なら、6時間は持つけれど7時間は持たないペースです。

5時間経過
室温は3.4度、湿度は26%下がりました。この時点で残量が10%になり、稼働が止まりました(残量10%で自動停止するように設定しているためです)。
5時間の使用で室温、湿度はかなり快適になりました。今回は残量90%〜10%までの80%を5時間で消費したことになります。5時間で80%(約1,640Wh)を使ったので、平均すると約330Wです。表示は瞬間値なので、実際の消費はそれより1〜2割多いと考えたほうが安全です。

実際の車中泊では、途中で室温が下がるとクーラーの出力も下がっていたので、そのぶん消費電力も下がっていたと思います。自宅では一度も出力が下がることがありませんでした。車中泊では、気温・湿度・車の断熱性などの条件で結果が変わります。この検証より長く持つこともあれば、早く使い切ることもあると思います。
ラ・クール自体の使用感は真夏のハイエース車中泊に、ポータブルクーラーは必要か|ラ・クールを使った記録に書きました。
冷蔵庫を足したら足りませんでした
ICECOの冷蔵庫を、自宅から冷やしながらキャンプ場へ向かいました。走っている間ずっと動かしていたので、着いた時点で容量を一部使っています。そこから夜にクーラーを回しました。
結果、翌日の移動中は冷蔵庫を動かせませんでした。
「2048Whあればクーラーは一晩もつ」は正しいです。ただそれは、他に何も使わなかった場合の話です。冷蔵庫を積む人は、出発前から計算に入れないといけません。私はここで一度失敗しました。
何が動いて、何が動かないか
結論から言うと、動かなかったものはありません。
- 電気ケトル(デロンギ KBLA1200J-BK):問題なく沸かせました
- ICECOのポータブル冷蔵庫
- サーキュレーター(YAS-BFKW15)
- ヘアアイロン
- BRUNOのホットプレート
定格2000W、瞬間最大3300Wあるので、家庭用の家電で困ることはほぼないと思います。1200Wクラスの電気ケトルが動くかどうかは気になるところだと思いますが、動きます。


デロンギの電気ケトルで1リットルの水を沸かすと、消費電力は約1,300Wで、5分かかりました。減った残量は3%です。
18.9kgをハイエースに積む
重さはあります。ただサイズはそこまで大きくない、という印象です。
置き場所はセカンドシートの足元です。ここだと電源を取りやすく、積み下ろしもしやすい。
ちなみにエクステンションIGTの11kgを「重い」と書きましたが、こちらは18.9kgです。エクステンションIGT レビュー|11kgの重さは、子連れには逆に効く
充電は99分で終わります
使う直前に充電を忘れていても間に合います。最大1500Wで入るので、かなり急速です。
満タンにできなくても、ハイエースには100Wのコンセントが付いているので走りながら充電できます。時間はかかりますが、ゼロのまま現地に着くことはありません。
Ankerのオルタネーターチャージャーを使えば800Wで充電できます。これはぜひ買いたいところです。
不満
一番は重さです。
ただ、クーラーのような高出力の機器を使うなら、この重さは避けられません。車中泊の快適さとのトレードオフだと思っています。
もう一つは、クーラーが一晩しか持たないこと。ここは拡張バッテリーが売られているので、足りなければ追加して容量を増やせます。
想定外だったこと
車中泊とキャンプのことだけを考えて買いました。
災害時の予備電力になる、という点は買ってから気づきました。大きめの容量が一台家にあるのは、それだけで安心感があります。
もう一度買うか
買います。
コンパクトなので、自宅に置いていても邪魔になりません。寿命が来たら、また同じものを選ぶと思います。
誰には勧めないか
クーラーを使わない人には、1000Whクラスで十分です。
クーラーがなくても連泊で旅に出る方は2000Whあると安心ですが、途中で電源が使えるサイトに泊まれば充電できます。そこはそれぞれの車中泊やキャンプのスタイルで変わります。
私の場合は、夏はクーラーと冷蔵庫とサーキュレーターを使うので、一泊でも2000Whが欲しい。冬も冷蔵庫と電気毛布で2連泊できるようにしたいので、やはり2000Whクラスになります。
まとめ:買う前に確認したい3つのこと
- 使う家電の消費ワット数を先に計算する。容量はそのあとで決まります
- 瞬間最大出力も計算に入れる。同時に何を使うかを想像してください
- 積載場所を先に決める。そうすればサイズ選びで迷いません
重さがあるので、大は小を兼ねません。
寝床のほうが気になる方はハイエースの車中泊ベッド|FLAT4とふとんファクトリーで作った家族3人の寝床も読んでみてください。

