真夏のハイエース車中泊に、ポータブルクーラーは必要か|ラ・クールを使った記録

結論から書きます。必要です。

ただし「あったほうが快適」という話ではありません。これがないと、夏に家族を車中泊へ連れ出せません。

私はこの夏、コイズミのポータブルクーラー「ラ・クール」をハイエースに積んで、道の駅とキャンプ場で使いました。台座を含めた総額は188,980円。決して安い買い物ではありません。

この記事では、商品ページに書かれていないことだけを書きます。車内のどこに置いたか、排熱をどう処理したか、ポータブル電源がどれくらいもったか、子どもは寝られたか。買う前の私が、一番知りたかったことです。

私はハイエースで2歳の子どもと車中泊をしています。キャンプ歴はまだ1年未満で、この夏が初めての「クーラーがある車中泊」でした。

買う前は、こうしていました

サーキュレーターを1台。スライドドアの小窓を左右とも開けて、汎用の安い防虫ネットを取り付ける。それが夏の車中泊の全装備でした。

それでも足りない日はあります。あまりに暑い予報の日は、そもそも出かけるのをやめていました。

子どもはまだ2歳で小さいのですが、小学生、中学生になったとき夏休みに家族で出かけるとなると、それは真夏になります。「暑いから今年の夏は行かない」を毎年続けるのか、と考えたときに決心がつきました。

条件はひとつだけ。載せ降ろしができるポータブル性。車でもテントでも使えて、使用しないときは自宅で安全に保管できること。据え置きではなく、持ち運べるものが欲しかった。

比較したもの

  • EcoFlow WAVEシリーズ
  • 一般的なスポットクーラー
  • 家庭用エアコンを車に設置
  • 車のエアコンをつけたり消したり

最後の選択肢は、燃料と音、そして周囲への配慮を考えると現実的ではありませんでした。

家庭用エアコンの車載は、能力の面では魅力があります。正直憧れてます。ただ、その重量が一年中車にかかり続けること、そして使わない冬まで載せたまま走ることになるのが引っかかりました。燃費も故障のリスクも気になる。使わない時期は家に置ける、という状態のほうが自分には合っていました。

買ったものと価格

  • ラ・クール本体:178,200円(税込)

   室内機6kg W400×H390×D185

   室外機12.8kg W430×H390×D185

   定格消費電力:300W(50Hz)/370W(60Hz) 最大消費電力:750W

   冷房能力:2,210BTU(50Hz)/2,286BTU(60Hz) 運転時動作音:58~64dB

  • レインモールアダプター:10,780円(税込)

合計188,980円です。

アダプターは必須ではありませんが、後述する設置方法の選択肢が変わります。ハイエースやバンのお車でレインモールが取り付いている車両であれば、一緒に買っておくことをおすすめします。

実際に使った2回の記録

道の駅しょうなん(7月下旬)

最高気温36度、夜間は27度前後の日でした。

外にいれば夜はギリ過ごせる気温ですが問題は車内です。ドアを開ければ虫が入り、ドアを閉めると風が通らないので蒸し暑く、寝床の準備をしていたら私も子どもも汗だくになっていました。

月夜湖むつざわオートキャンプ場(8月中旬)

最高気温33度、夜間は25度前後。山の中で湖が側にあるせいか湿度が気になる日でした。

子どもの就寝時間である20時から21時ごろは、暑さで汗だくになる時間帯です。ここで涼しく過ごせたことが大きかった。

そして分かったことがあります。朝はクーラーが要りません。必要なのは、寝付くまでの数時間だけです。

逆に言えば、その数時間のために19万円を払えるかどうか、という買い物になります。私の答えは「払える」でした。寝付けない夜が一度あるだけで、その旅行は失敗になるからです。

設置:2つのパターンを試しました

ここが、買う前に一番迷った部分だと思います。私は2通り試しました。

パターン1:室内機をベッドキットの上に

車両後方、ベッドキットの上に排水パンを敷き、その上に室内機を置きます。室外機は後部バンパーのそばに置きます。傷や排水が気になるので別途クーラースタンドを使用して設置しました。

一番シンプルで、設営も撤収も早い方法でした。

排水パンはオーブンレンジの天板を使用してます。笑 良いものが見つかったら入れ替える予定です。

パターン2:室内機をセカンドテーブルへ、室外機をレインモールに

室内機はセカンドテーブルの上に排水パンを敷いて設置。室外機はハイエースの屋根についているレインモールに引っ掛けます。

室外機を地面に置かないので、足元のスペースが空くのが利点です。こどもが車の周りを走り回って、ぶつかって怪我をしてしまうことも防げます。

排水は室外機中央付近から排出されますが、風があると車体にかかるかもしれません。ただの水なのであまり気になりはしません。

結論、パターン2の設置に落ち着きました。ベッドスペースの確保もできて距離があることによって音が全く気にならないからです。

ホースは、ドアで挟んでロックできます

室内機と室外機は、薄いホースでつながっています。このホースが薄いので、後ろのドアでもスライドドアでも、挟んだままロックできました。

ここは買う前に一番心配していた部分です。ドアが閉められないと、防犯の面でも虫の面でも困ります。結果として、問題はありませんでした。

※注意点としてドアのロックがかかる部分の近くに挟み込むと、ドアの挟み込む力が強いので、ロック部とは少し離した距離で取り付けをおすすめします。

電源:ポータブル電源はどれだけもつか

2000Wクラスのポータブル電源で動かしています。

満充電から、クーラーだけに使った場合は朝まで持ちます。

ただし、注意点があります。

日中にポータブル冷蔵庫や扇風機などで電源を使った状態で、夜にクーラーを回したところ、帰りに冷蔵庫を動かす電気が足りなくなりました。

つまり「クーラーは一晩もつ」は正しいのですが、それは他に何も使わなかった場合の話です。冷蔵庫を積んでいる人は、電源の設計を最初から考え直す必要があります。私はここで一度失敗しました。

あと妻が朝ヘアアイロンを使えないと困るので電源管理には気をつけてます笑

音:子どもは寝られるか

室内機は、最大出力で回すとすぐそばでは気になります。ただ、少し離れれば気になりません。実際、家族はぐっすり寝ていました。頭のそばに置くのではなく足元に設置すれば音問題は解消します。

室外機は、外の自然の音にかき消されて、まったく気になりませんでした。道の駅でもキャンプ場でも。

結露と排水

冷媒ガス、排水ホース部が結露します。購入時にもともとビニールが付いているので剥がさずに使用しており、結露しても室内が濡れてしまう事はありませんでした。(ビニールを捨てないでよかった。。)

排水は、一定量が室内機に溜まるとポンプで室外機へ送られる仕組みです。車内に漏れる心配はありません。

なお、室内機を斜めに設置すると漏れる可能性があるようです。これは購入前に調べた情報で、私自身が漏らしたわけではありません。排水パンを敷いて水平に置いておけば問題ないと思います。

想定外だったこと

狭い駐車場では、置き場に困る

これが一番の誤算でした。

広い道の駅なら駐車スペースに余裕があるので、室外機の置き場に困りません。ところが狭い場所だと、側面のモールに引っ掛けるどころか、車両後方に設置するのも気が引けます。

対策は、後部が駐車スペースや通路になっていない場所を選ぶことです。区画の端や、後ろが植え込みになっている場所が理想です。場所を決めるときに、これを意識するようになりました。

重い

家から車へ運び出すのが、正直に言って億劫です。毎回これをやるのか、と思うと気が重くなります。

ただ、これは裏返せば利点でもあります。家庭用エアコンを車に固定してしまうと、その重量が一年中かかり続け、燃費に影響します。使わない冬まで積んだまま走ることになり、故障のリスクにもつながります。

使わない時期に家へ戻せるというのは、重さと引き換えに得ている価値だと考えています。

家族の反応

正直、これが一番大きかった。

夏の暑い車中泊でも問題なく寝てくれて、一緒に出かけてくれるようになりました。

これがないと、夏に家族を外へ連れ出せません。19万円の価値を何で測るかというと、私の場合は「夏の3か月を家族で思い出を作れるか」でした。

思い出はお金には変えられない価値があると私は思っています。

もう一度買うか

絶対に買います。

買わなければ、夏休みという一番いい時期を丸ごと諦めることになります。

唯一の懸念は耐久性です。もしすぐに壊れるようであれば、次はSuzuneなど他社製品も検討すると思います。ここは使い続けてみないと分かりません。

向いていない人

どうしてもサイズが大きいため、大きめの車でないと厳しいです。また乗用車の場合レインモールがないので地面に設置するほかありません。

また周りからの目線が気になる人もあまりおすすめできません。どうしても室外機という大きな機械を外に出すので他人からの視線はゼロではないと思います。

室内機と室外機がセットで約20kg程あるので重量物を扱うのが苦手な方。

まとめ:買う前に確認したい3つのこと

真夏のハイエース車中泊に、ポータブルクーラーは必要か。必要です。ただし、買う前に3つだけ確認してください。

  1. ポータブル電源の容量。クーラーだけなら一晩もちますが、冷蔵庫等と併用するなら足りません。
  2. 室外機の置き場。狭い駐車場では困ります。後方が通路でない区画を選べるかどうか。
  3. 運び出せるか。重いです。毎回、家から積み込む覚悟が要ります。

この3つがクリアできるなら、夏の選択肢は確実に増えます。ぜひ皆さんも家族で夏の思い出は作ってみてはいかがでしょうか。私は使い倒します。笑

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