私は焚き火をしません。火のランタンも使っていません。子どもがまだ2歳だからです。
それでも、この火は使っています。スノーピークのグリルバーナー「雪峰苑」です。
置いたまま人が離れる可能性のある火はやめました。目の前に立って扱う火だけを使っています。その線引きが、実際にどういう装備になっているか。この記事はその話です。
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買ったもの
スノーピーク グリルバーナー 雪峰苑(型番 GS-355)。2026年5月に楽天市場で29,040円でした。
- サイズ:250×360×175mm(ホース・器具栓を含まず)
- 重量:5kg(うちグリドルが2.7kg)
- 使用ガス:OD缶
- 付属品:グリドル、水皿、収納ケース、結束用バンド
なぜ雪峰苑を選んだか
最初の動機は、「かっこよさ」でした。
IGTテーブルに取り付けて、スタイリッシュにキャンプがしたかった。それが理由です。実用性から入ったわけではありません。
単品でも自立します
これは買ってから気づいたことですが、雪峰苑は単品でも自立します。
おかげで、意外にも家で焼肉をするのにも使いました。キャンプ用品として買ったものが家でも使えると、単価の考え方が変わってきます。
テーブルへの組み込みについては、エクステンションIGT レビュー|11kgの重さは、子連れには逆に効くに書きました。
美味しく焼ける理由は、3つの構造にあります
「美味しく焼ける」とだけ書いても伝わらないので、何が起きているのかを分解します。
1. 分厚くて、蓄熱性がある
グリドルが分厚いので、熱を溜め込みます。
だから冷たい肉を乗せても、鉄板の温度が下がりにくい。温度が落ちないから、一気に焼き上げられます。
家庭のフライパンで肉を焼くと、肉を入れた瞬間に温度が落ちて、水分が出てきます。あれが起きにくい。
2. 熱が全体にムラなく広がる
熱が均一に回るので、焼きムラが出ません。
端に置いた肉と真ん中の肉で、焼き上がりが違う——という現象が起きにくいです。焼く位置を気にしなくていいのは、子どもの相手をしながら焼くときに効いてきます。
3. 真ん中の穴から、油が水に落ちる
グリドルの中央に穴があって、そこから油が下の受け皿に落ちます。受け皿には水を張ります。
つまり、油が火にかからない。だから燃え上がりません。
焼肉で炎が立ち上がって肉が焦げる、という失敗が構造的に起きないようになっています。子どもがそばにいる状況で、突然炎が上がらないというのは、味以上に大きい要素かもしれません。
手入れは、面倒です
グリドルは鉄板なので、しっかりシーズニングをしないと錆びます。
やることはこうです。こびりついた肉を削ぎ落とす。火で空焼きする。油を塗る。
これを毎回やります。面倒だと感じる人は、確実に面倒だと感じると思います。
私は「美味しく焼けるための代償」だと割り切っていますが、ここを許容できるかどうかは、買う前に考えておいたほうがいいです。
大きさと重さ
5kgあります。そして収納サイズも大きい。持ち運びには、はっきり難点があります。
カーゴケースをやめて、単品で積むようになりました
最初はカーゴケースに詰めて運んでいました。
ところが、雪峰苑だけでケースの収納余力の半分以上を使ってしまう。他のものが入らなくなるのです。
いまは付属の収納袋に入れて、単品で車に積んでいます。ハイエースだからできている運び方だとは思います。
風には比較的強い
火の出る部分が周りを壁で覆われている構造なので、風には比較的強いです。
多少の風でも、火が消えたり暴れたりすることはありませんでした。
ガスは500g缶で1〜2泊
大きめの500gサイズのOD缶を1本で、1泊から2泊は持ちます。
ただ、2泊するなら2本持っていったほうが安心です。足りなくなると、その日の食事が成立しなくなります。
子どもと火の距離を、椅子の位置で決めています
雪峰苑をIGTに組み込むと、火元の位置は固定されます。動かせません。
だから、動かせるほうを動かします。子どもの椅子です。
具体的には、子どもの椅子を火元から離れた位置に置いて座らせます。テーブルの中心に座らせるのではなく、天板の前に座らせる。
以前、カセットガスで調理していたときに、子どもが手を伸ばしてきたことがありました。あれ以来、火の周りの配置を先に決めるようになりました。
火を使うか使わないかだけでなく、使うときにどう配置するか。ここまで決めておくと、調理中に慌てずに済みます。
HAGOOGI LEDランタン レビュー|子どもがいるから火のランタンをやめたと、この配置の話は、私の中では同じ判断から出ています。
焼肉以外の使い道:たこ焼き
雪峰苑用の純正たこ焼きプレート(CS-356)は、スノーピークの公式サイトでいま在庫なしです。5,280円という価格表示と、再入荷通知のボタンだけが出ています。
ただ、これがなくても焼けました。私は家で使っているBRUNOのコンパクトホットプレートに付いてきたたこ焼きプレートを載せています。純正が買えないから雪峰苑を見送る、という判断は要りません。
実際に焼いたときのことはふもとっぱらで子連れ車中泊|2歳とハイエースで行ったサイト選びと夜のトイレに書きました。
もう一度買うか
調理しているときには、まったく不満がありません。
IGTにすっぽりハマって、サイトが綺麗に収まる。焼き上がりも申し分ない。ここは本当に良い買い物でした。
引っかかるのは、やはり持ち運びのサイズと重さです。ここだけは毎回感じます。
とはいえ、唯一無二の構造をしているので、IGTテーブルを持っているなら、やはり欲しくなる製品だと思います。
誰には勧めないか
焚き火に鉄板を置いて、無骨にキャンプを楽しみたい人には向きません。
雪峰苑とIGTの組み合わせは、場を整えすぎています。あの「かっちり収まる感じ」が好きかどうかで、評価が分かれると思います。
私は、その整った感じがファミリーキャンプに合っていると感じています。子どもがいると、そもそも現場が散らかるので、装備のほうは整っているくらいでちょうどいい。
まとめ
雪峰苑を子連れで使うなら、押さえておきたいのはこの3つです。
- 美味しく焼けるのには理由がある。蓄熱、均熱、そして油が火にかからない構造
- シーズニングは毎回必要。削って、空焼きして、油を塗る。面倒だと感じるなら考え直したほうがいい
- 火元は動かせない。動かすのは子どもの椅子のほう
29,040円は安くありません。ただ、焼肉のたびに炎が上がって焦げる心配をしなくていいというのは、子どもがいる家庭では価格以上の意味があります。

